スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新の無いブログに表示されています。
新しい記事を書くことで広告が消せます。
  

Posted by さがファンブログ事務局 at

2016年11月26日

本公演まで2週間!!!

皆様、

いつも大変お世話になっております。

さて、早いもので本公演がなんと2週間に迫ってまいりました。だんだんと作品が形になってきています。なんともワクワクしてきます。その反面、この作品とともに過ごすのが残り2週間だと思うと、少し寂しい気もします。想いを込めて歩んできた道のりも、本番を迎えると一瞬で過ぎていきます。あっけないくらいに、通りすぎていくでしょう。

そして、それぞれの仲間にとってどんな思い出として残っていくのでしょうか。それぞれの作品ごとに思い出として残るものは違うでしょう。どんなことが胸に刻まれていくのでしょうか。

「この記憶はいつまで心に残るだろう
あの時あの場所であなと描いた
思い出はいつかなくなるのかな」(挿入歌「あの頃の記憶」より)

通し稽古をやっている時に、特に胸に飛び込んでくる言葉は毎回違ったりします。それは、自分のその日の状態のせいかも知れないし、考えていることや思っていることとシンクロするからかも知れません。セリフの言い方、言葉の伝え方によっても変わってくるでしょう。何度も聞いているセリフや歌詞にも、胸を打たれることもあります。

作品を見てくださる方々に、何かしら記憶に残るものが提供できるように、少しでも素敵な思い出となれるように、最後まで作品作りの道のりを駆け抜けたいと思います。

脚本・演出 青柳達也  


Posted by Taku Musical Company at 23:33Comments(0)

2016年11月15日

作品への想い

TMCは発足当時がずっとオリジナル作品を作り上演してきました。脚本、作詞、作曲、振付も全て、既存にあるものではなく、我々が1から作り上げたものです。何を題材にするかというと、佐賀県多久市という場所でやっている理由も考えて、地域のネタを使うこともあります。しかし、テーマは常に日頃から考えていることが反映されることが多いです。普遍的なものであったりします。

今回の作品のタイトルは「誰かのために」です。ということで、身近な存在、例えばお母さんに、誰しもが一度や二度は聞いたことがある質問を考えました。

「ねえ、お母さん、なんのために働くの?」

残念ながら、その質問をどういう風に自分の母が答えてくれたかをはっきりとは覚えていませんでした。なので、私がやってきた演劇活動の中で、子育てをされているお母さんの声を聞くということがあり、とあるお母さんが言われていたことを思い出しました。そして作品に登場する人物のシーンを想像することで、このような歌詞が生まれてきました。

「それは君のため
生まれる前から
私を選んでくれた
だから生まれた君に
ありがとうって
いつも思っているんだよ」

(出典:挿入歌「なんのために」から)

同じように、他の曲にも、それぞれにいろいろな想いがあります。伝えたいことがあります。この想いが、作曲家が作る素敵なメロディーにのることで、だんだんと形になってきます。そして、団員が歌えるようになって、演じているキャラクターとして精一杯ハートをむき出しにして伝えようとする、そんな素敵な瞬間を迎えるのです。

以上、ミュージカルを作ることの想いを少しだけ紹介してみました。

12月10日と11日は、是非、多久市中央公民館にお越しください。皆様のお越しをお待ちしております。

脚本・演出 青柳達也  


Posted by Taku Musical Company at 19:54Comments(0)お知らせ

2016年11月04日

本公演まで約一ヶ月

皆様へ、

いつもご声援いただき誠にありがとうございます。

TMCは第6回定期公演「誰かのために〜多久炭坑物語〜」に向けて、現在、団員・保護者・講師が一丸となって、より良い作品に仕上げることができるように稽古に励み、準備を進めています。12月10日と11日は、是非、多久市中央公民館へお越しください。

「今回の作品のセールスポイントはなんですか?」と先日、とある人に聞かれました…。

一言で言うのは難しいので、長い説明になります。セールスポイントの説明にもならないかもですが…。

佐賀県多久市には炭坑があったのはご存知でしたか?この町の方ははもちろんがですが、歴史に詳しい方は知っていらっしゃったかもしれません。なのでサブタイトルが「多久炭坑物語」となっているのです。炭坑というものは、過酷な労働で、時より事故も起きるような大変な仕事だったようです。そんなに詳しく知らない私はあまり想像もつきませんでした。ですが、炭坑時代を経験された多久市出身のご年配の方にお話しを聞く機会をいただいた時に、その方が言われた「自分は奇跡の生命なんです」という事実にはドラマがあり、これは伝えるべきものだと感銘を受け、この作品の根幹となりました。

また、当時、炭坑王と言われた高取伊好さんという多久の偉人がいました。彼は炭坑で成功をおさめ、育ててくれた郷土の多久の町にお金だけでなく、今では紅葉の名所になっている西渓公園などを寄付されました。しかし、成功をおさめるまでは、失敗を繰り返してきたのです。それでも、炭坑で世の中をよくしたいというぶれない思いがあったと私は思い、もし、彼と会話ができたら、どんなことを聞いて、答えてくれるかなということを想像しました。

高取さんと炭坑時代に育った多久市民の方とスケールは違うかもしれませんが、みんなきっと共通して「誰かのために」なるために、一生懸命に働いてきたのではないでしょうか。人が成長をしていく中で「誰かのために」生きることが「自分のために」にもなるとことに気づいてきたのではないでしょうか。それは今も昔も変わらないのかも知れませんし、多久というところが特別だったわけではありません。ですが、この作品は、完全な歴史物とは言えませんが、少しでも多久の歴史を振り返り、そこにあった人々の「誰かのために」という想いを感じて欲しいと思ったのです。

自分に振り返った時に、本当の意味で、まだまだ私は「誰かのために」なっていないかも知れません。しかし、そうなれるように生きていきたい、人間的に成長したいといつも思っています。ある一人の人のために少しでもなっていれば、それだけでいいのかも知れません。もっとたくさんの人のためになりたいと思っているから、まだまだやれていないと思うかも知れません。だから、きっとこれに答えはない哲学的な問いなのかもしれません。

演劇が始まったと言われる古代ギリシャでは、市民の義務が観劇だったそうです。哲学的な問いを演劇を通じて投げかけられ、そして、それを考え、語り合ったそうです。今回の作品は、ギリシャ演劇と方を並べることができるようなレベルではないでしょうが、私は演劇の原点である、人の生き方に問いかけるということにチャレンジしてみたいと思いました。

今回の作品を通じて、自分が大切だと思う人のためになっているかな?なりたいのかな?どうしたらなれるのかな?など、観劇していただける皆様には、そんなことを少しでも考えていただき、大切な人に想いを馳せていただければ幸いです。

「誰かのために
輝いて生きられるのなら
明日は変わるだろう」
(挿入歌「一番星のもとで」より)

脚本・演出 青柳達也






  


Posted by Taku Musical Company at 00:02Comments(0)イベント・公演